更新日:2019年4月10日
こんばんは田中コーチです。
「ラ・マシア」というバルセロナの下部組織の選手寮をご存知でしょうか?
ビッセル神戸のイニエスタは12歳で親元を離れ、クラブのスタジアムと練習場のすぐそばに建つ「ラ・マシア」という選手寮に入寮したそうです。
ラ・マシアは世界最高峰のプロサッカー選手育成機関であると同時に、人間教育にも力を入れているようで起床や食事、就寝の時間が決められており、規則正しい毎日を過ごすそうです。テストの成績が悪ければ試合に出られないこともあるようで日々の生活でも重視されているのは、「謙虚さ」「努力」「チームワーク」「野心」「敬意」という「五つの価値観」が選手寮の方針にあるからだそうです。バルセロナの育成哲学の根底には、一人の選手であると同時に一人の人間としてしっかり成長させてあげるという思いがあるそうです。
「謙虚さ」「努力」「チームワーク」「野心」「敬意」といった五つの価値観の軸になるのが「行動規範」だそうで、時間を守る。シャツはきちんとパンツのなかに入れる。グラウンドに出入りする際は選手全員で並んで歩く。脱いだシャツはきちんとたたむ。世界屈指のサッカークラブは、育成段階において意外にも極めて日本的な原理原則を重んじているのは嬉しい限りです。スタッフとして参加した三度のバーモントカップにおいても他県の強豪チームにも同じことを感じました。ガットスタッフとしてガットの子供達に社会で生きていくうえで必要最低限な型に選手をなじませる、慣れさせることも必要ではないかと改めて再確認しました。
「ゴールが決まったらみんなで喜びを分かち合う。達成感を共有することが『チームワーク』の強さにつながると思うし、『自分はうまい』というおごりから味方のミスを責めるのではなく、うまいからこそ苦しいチームメートをサポートしたり、仲間が前向きになれる言葉をかけたりすることが『謙虚さ』や『敬意』を育むと思います。「野心」や「努力」に関しては、自然と向上心を強めていく環境が整うと思います。
バルセロナスタッフによると結局、下部組織からトップチームに昇格し、その後も活躍を続ける選手の多くは 「謙虚さ」「努力」「チームワーク」「野心」「敬意」の重要性を理解し、実行できているという実感があるからだそうです。これらを大切にできる人間こそが社会を豊かにしていくともいえると思います。
ガットのスクール生がイニエスタのようなサッカー選手になることは決して容易ではないけれども、イニエスタのような心が整った人間になることは誰だって可能だろうと思うし、サッカー選手になれなくても、社会人としていかなる肉体的精神的困難が来ようとも粘り強く生きていける人間を育てられるように日々精進しようと思います。
今すぐ体験会にお越しください!今なら無料体験を2回受けることができます。